冷戦前、単身赴任から戻り、日々無駄な動きの多いモラハラ夫にイライラしていた。
モラハラ夫は将来設計がまるでなく、モラハラする割には指示待ち族なので、私や会社から何か言われない限り、何もしない。
ただただ、日々洗濯や麦茶の作り方にこだわり、テレビのバラエティー番組を暇潰しのように見る。
趣味がない。
それなら、老後のことも考え『有益な趣味』を始めてもらいたいと思った。
最初に勧めたのは『釣り』
半日以上帰って来ないし、魚が釣れたら食材にもなる。
道具を揃えるのにお金がかかるが、季節ごとに違う魚が釣れるので、楽しいかと…。
勧めたものの、ただひとつ難点があった。
モラハラ夫は『じっくりやる』ことが苦手。
読書も出来ない。
パラパラと勢いよくめくり、結末ばかり知りたがる。
魚が釣れればいいが、なかなか釣れなかったら、すぐ飽きそうだ！
そして、私にいい放ったのが『釣り堀に行こうかな』
はーーーー？？？？？
最初の趣旨を忘れたのか？？
『老後の有益な趣味』が目的だよ？
以前、長女に魚釣りを体験させるのに釣り堀に連れていったことがある。
モラハラ夫も運転手として一緒に行った。
『釣り堀』は道具も貸してくれるし、川魚をその場で料理してくれ、『体験』にはもってこい！
でも、釣り堀を趣味にするとか、費用対効果で考えると老後の趣味にするのは違うでしょ？
そんな発想しかないのか？結局はイヤなんでしょ？と、呆れた。
常々、給料の税金が高いと文句を言っているので、節税にもなるNISAやiDeCoを勧めたことがある。
『ネットで調べたが、わからない』と言うので、書籍の方がわかりやすいかと、本も買って渡してみた。
すると、『月々の管理費用がかかる』…とまたケチなことを言い始めた。
それ以上の効果があるから、国もNISAやiDeCo
を推奨してるんでしょ？
モラハラ夫は、石橋を叩きすぎて壊すタイプ！
結局、新しいことに挑戦するのが億劫なのだ！
最後に勧めたのが『野菜作り』
テレビで、あばれる君が山を買って野菜作りをしているのを一緒に見たことがある。
ジャガイモは比較的簡単で、収穫も見込める。
すると、
『どこかに畑を借りてやれと言うのか？』
と、バカな返事が返ってきた！！
モラハラ夫の実家は、田舎でお米も野菜も作っている！
畑の一部を借りれば済むことなのだ！！
モラハラ夫の父親も現役で農業をしている。
作り方を聞くことも出来るし、道具も揃っている。
あとは、自分の苗や肥料を買えば良いだけ！
すると、
『毎週草むしりに帰らないといけないだろ？』
と言ってきた！！
いやいや、ジャガイモ畑の草むしり、毎週しなくても大丈夫でしょ？
モラハラ夫の実家まで車で1時間ちょっと。
農業に全く興味がなかったモラハラ夫がやってみると言い出したら、義父は喜ぶと思ったが。
そもそも、モラハラ夫は長男。
アラフィフの今も米作りは義父に任せっきり。
たまに田植えを手伝うレベル。
昔から親子のコミュニケーションが取れてないし、将来のことなど何も考えず、お互い淡々と生きている。
ある意味似た者親子。
自分の畑を持てば、採れた野菜は好きなだけ持って帰れる。
家計も助かるし、休日モラハラ夫が家にいる時間も減る。
モラハラ夫の両親もいつまでも元気な訳ではないので、今のうちに親孝行すればいいのに。
もう、結構な年齢だよ？
と、まあこんな感じで、何を勧めても、ケチをつけてやらない。
アラフィフのイヤイヤ期かっ！！！
オジサンなんだから、もう少し将来のこと考えればいいのに！
そして、またテレビを見て笑っていた…。
私は呆れるばかり…。
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